ハイブリットロケットとは

 推進剤が気体と固体、液体と固体など、異なる相の”ハイブリッド”であるロケットエンジンシステムをハイブリッドエンジンと言います。これを推進力に用いたロケットの総称がハイブリッドロケットです。

 ハイブリッドロケットは液体燃料ロケットと比較して配管が短く済むなど機械的に構造が単純です。固体燃料ロケットと比較しても燃焼効率が高く、酸化剤の噴射量で出力の調整できる利点もあり、爆発の危険性が低く、毒性もないため安全性にも優れています。一方、燃焼が進行した際の推力低下や燃焼速度の遅さ等の課題も抱えています。

 

 F.T.E.では液体燃料(N2O)と固体燃料(ABS) を用いたエンジンシステムを採用しており、その運用には地上支援機材(GSE)が必要です。機体の外装にはGFRP 等の複合材料を採用しています。打ち上げた機体を安全に回収するために、パラシュート等の減速装置とその放出を担う解放機構が搭載されています。飛翔中のデータ取得や解放機構の動作は電子制御で行っています。

これまでの打上実績

準備中...

BEAR

2018年伊豆大島にて打上予定でした

 

FTE-06(愛称:海豚)は6期代のロケットプロジェクトの集大成として行われました。

海豚は2017年能代宇宙イベントでの、団体初最高到達高度1km越え及びデータの回収を目標としました。

 

6期生は本格的にハイブリッドロケットの製作・打上に関わり始めた1年の伊豆大島共同打上実験から数えると6回目のハイブリッドロケットプロジェクトでした。

偶然にも、非常に多くの機会に恵まれてきた代だったと思います。

 

(6期のみんなが最後のロケット製作に集中できるようにという一心でマネジメントを行いました。局長や代表はしていましたがPMは初めてで勝手のわからないことが多く、頼りないPMで申し訳なかったです。)

 

打上当日はいくつかのトラブルが発生してしまいました。反省してもしきれませんが、実験期間内に解決し、打ち上げられたことを誇りに思います。打上にご協力して下さった運営および他大学のみなさんに感謝の気持ちでいっぱいです。

多くの人の協力があって海豚は海に向かって飛ぶことが出来ました。

 

また、今回の打ち上げによって歴代最高到達高度は1123mと更新されました。目標としていた1kmへの到達やデータの回収を行うことができ、これまでなかなか上手くいかなかった事が最後の最後で報われたような気がしました。

 

しかし、今回の打ち上げを通して改善していかなければならないところが多く見つかったのも事実です。後輩たちにはこれからも大気圏突破を目指して、素敵なロケット、愛のこもったロケットを作っていってほしいと思います。

​FTE-06

2017年能代にて打上

 

レグルスプロジェクトは2017年に始動した新入生を対象とした、大型モデルロケットプロジェクトで、能代宇宙イベントで打上をおこないました。

ミッションステートメントとして『8期が作業工程を理解する』ということを定め、サクセスクライテリアを定めました。

モデルロケットでは通常搭載しないパラシュート解放機構を搭載することとなり、ハイブリットロケットを製作する際にも応用できるような設計となりました。

8期にとって初めての製作だったこともあり、製作は非常に難航しました。中でも、パラシュート解放機構の製作は、簡単にはいかず、何度もの検討を要しましたが、なんとか能代宇宙イベントに間にあわせることができました。

打上本番も、トラブルなく打上を遂行することができ、 ミッションも全て達成することができたため、レグルスプロジェクトは成功を収めることができました。

Regulus

2017年能代にて打上

 

プロジェクト「朱雀」は2017年3月に開催された伊豆大島共同打上実験に向けて当時の学部1年生を中心として発足したプロジェクトです。本プロジェクトが発足した目的は、一度使用し回収したロケットを再利用するということでした。「朱雀」とは前年度に打ち上げたロケット「雀」を改良したロケットで、2016年8月に打上を行い回収した機体を修繕・改良した機体です。本プロジェクトの目的は先ほど述べたロケットの再利用の他に、大きく分けて二つあります。一つ目はプロジェクト「雀」で判明した課題であるパラシュートが絡まるという機構の問題の改善、二つ目は機体の大きなスペースを利用したこれまでにない電装の搭載でした。

打上自体は悪天候による延期があったものの順調に行うことができましたが、残念ながら電装の不具合により弾道落下してしまいました。結果的にデータを回収することができず、目標であった機構の問題が改善できたかどうかを確認することができませんでした。

 目標は達成できませんでしたが得たものは多いです。ロケットを製作する上で何が重要かということを改めて認識することができました。また、1つのチームとしてロケットを作っていく難しさを体験し、今後どういった形で個々がプロジェクトの成功に向けて努力をすべきか、ということを考える良い機会になったと思います。本プロジェクトの結果が今後のロケットプロジェクトに必ず生きてくると私は確信しています。

朱雀

2017年伊豆大島にて打上

 

プロジェクトBOOの概要を以下に簡単にまとめます。 

 

プロジェクト名「BOO」はブタを1000m越えの大空へあげようというのがプロジェクトの原点です。目標到達高度は1000mでデザインはブタをモチーフにしており、前後の足を延ばして飛んでいる様子を模しています。

さて、以上のように始まったプロジェクトだったのですが、結果としてはプログラムに不備があり、思い通りの打ち上げを行うことがかないませんでした。

 

反省点も多かったのですが、逆に機構の正常な動作やスムーズな打ち上げシーケンスの進行など得られるものも多くある打上になりました。

 

この3月の伊豆大島の反省を踏まえて8月の能代での打ち上げが行われたので、気になる方はそちらの記事も読んでいただけたら幸いです。

また、記事の長さの関係から省いてしまったのですが、製作法や材料、電装、プログラムなど詳しく知りたい方は是非ご連絡ください.

BOO

2017年伊豆大島にて打上

 

毎年恒例、能代宇宙イベントに向けて結成されたプロジェクです。また、5期メンバー運営の集大成となるプロジェクトとなりました。プロジェクト燕から大きな改編期の中にあるF.T.E.において、これまでの目標の一つであった〝能代宇宙イベントの海打〟に挑戦することは大きな決断でした。

 プロジェクトFTE-05において目標とされたものはさらなる高高度打上です。製作当時、団体で所有しているモータの性能を最大限に生かす機体設計を行いました。機体は海の鳥である〝鴎〟と名付けられ、全長は約2060 mm、直径は 57.6 mmと細長い独特なフォルムでした。モータにはプロジェクト燕と同じHyperTEK K240が用いられ、目標高度は2.5 kmと団体初のキロ単位の高度でした。パラシュート開放機構にはプロジェクト燕の技術を応用した上下分離式機構を採用しました。また、気圧、気温、速度計に加え〝浮き〟等海上での回収を容易にするものを搭載しています。

 打上に関して、悲願であった自団体GSEの運用は同イベント内の陸打ちで既に達成しており、本打上でも安定した運用ができました。機体は、点火後ランチクリアはしたもののその後空中分解し、弾道落下という結果となりました。機体は地元の漁師様方、運営のご協力のもと一部回収に成功しましたが、全ての回収は不可能でした。防水対策を行った電装部には多少の浸水が見られたものの、点火検知のデータは回収することができました。

 結果として多くの反省・課題を残したプロジェクトとなりましたが、団体の成長に大きく貢献できたプロジェクトであったと考えます。

FTE-05

2016年能代にて打上

 

 プロジェクト「雀」は2016年8月に開催された能代宇宙イベントに向けて当時のF.T.E.の1,2年生のメンバーがメインとなって取り組んだプロジェクトです。

 この「雀」は、”輸送機”としてのロケット開発を目指したものです。つまり、ロケットに搭載物(ペイロード)を乗せてロケットを発射し、空中でこれを放出させることを主な目標としていました。 初めて1,2年生が主軸となり迎えたハイブリッドロケットのプロジェクトということもあり、様々な困難に直面しましたがそれらを乗り越えて無事に打上ができました。

 

 結果として、ペイロードを機体から放出し、またパラシュートも開傘して機体を完全回収することができました。残念ながらペイロードはパラシュートと絡まってうまく地上に落とすことはできませんでしたが、パラシュートとペイロードの2つの開放機構の動作、フライトデータの取得ができ、プロジェクトとしては成功に近い結果でした。

 

 この場をお借りして、本実験に協力してくださった全ての関係者の皆さま方に感謝申し上げます。

​雀

2016年能代にて打上

 

 2014/8/17(水)に3期生が中心となって製作する集大成のJ型エンジンのハイブリットロケット「FTE-03」の打ち上げを秋田県能代市の「第10回能代宇宙イベント」にて行いました。機体の全長は約2mで重量は約7kgです。

 元々は8/16(火)に打ち上げる予定だったのですが、燃焼系のトラブルがあり、翌日に延期することになってしまいました。

 

 打ち上げ結果ですが、打ち上がった後に弾道飛行してしまい、2段パラシュートが開かずに落下してしまいました。これまでパラシュートが開いて安全に落下し機体を回収するという、完全回収を目標として、ずっと頑張ってきたので今回の結果はとても悔しいですが、この反省を活かして、来年の4期生中心となるロケットは是非完全回収の目標を達成して欲しいです。

 また、同日に行われた5期生(1年生)によるロケットも、多段式ロケットは失敗してしまいましたが、クラスター式ロケットは成功することができました。

 最後に、筑波大学STEPさんをはじめとする打ち上げを手伝ってくださった他大学の皆様、これまで周りで応援してくださった皆様、本当にありがとうございました。これで3期生が中心となるプロジェクトは終了となり代交代の時期となりますが、これからもさらに頑張っていきますのでFrom The Earthをよろしくお願いいたします!

FTE-03

2014年能代にて打上

 

 2013年8月24日12:50(予定では7:30)、秋田県能代市にて開催された「­第9回能代宇宙イベント」にて、J型ハイブリッドロケット「FTE-02」を打ち上げ­、完全回収に成功しました。このハイブリッドロケットは、F.T.E.2期生(学部3­年生)のF.T.E.での集大成、最後で最大のロケットです。


 昨年の1期生によるハイブリッドロケット「FTE-01」の打ち上げは成功したものの­、パラシュートが開かず、墜落し大破してしましました。この雪辱を晴らすべく、さらに­は理念である「大気圏突破、全ての人に夢と感動を」を具現化する一歩となるべく、今年­2期生の目標は「制限高度内で最高高度に打ち上げ、パラシュート展開に成功し、機体を­完全回収したのち、その無事な機体を囲んで集合写真を撮る」となり、見事に、目標を達成しました。また、本打上における打上手順進行やロケット­等をMHI(三菱重工業)の方が評価してくださり、「MHIアワード2013特別賞」­をいただきました。機体は、全長約2m、重量約7kgであり、加速度・ジャイロセンサ、気圧高度計、GPSセンサ、通信機、パラシュート放出制御回路、ビデオカメラを搭載しています。


 燃焼班、機体班、回収機構班、電子班、企画班、運営班、ドキュメント班、特に2期生の­みんな、お疲れ様でした。非常に忙しい3年前期なのにテスト期間までもロケットプロジ­ェクト詰め詰めでしたが、その成果が成功につながりました。本当にお疲れ様でした。


 最後に、このプロジェクト成功は、秋田大学ASSPさんを始めとする、多くの方のご支­援、ご協力の賜物です。ありがとうございました。2期生メインのプロジェクトは終了し­次の3期生へと代交代となりますが、これからも挑戦は続いていきます。どうぞこれから­もよろしくお願いいたします。

FTE-02

2013年能代にて打上

 

 2回目の参加となる能代宇宙イベント(第8回)。1期生かねてからの願いであったハイブリッドロケット打上に見事に成功しました。一回目の打上では不点火というトラブルに見舞われたが、燃焼班の素晴らしいリカバリにより、二回目の打上で大成功を収めた。パラシュート放出・展開はうまくできなかったが、見事にオレンジの機体が青空へと羽ばたきました。夏休みに不眠不休で製作したロケット。1期生全ての想いを積んだロケット。代交代を前にして、1期生の夢は現実のものとなりました。約1.7mもある機体は、手作りのGFRP、パラシュート放出機構、燃焼機構。エンジンはJ型ハイブリッドエンジン。およそ280mまで打ち上げられました。高度計、GPSセンサーなどの電子回路も搭載し、これまでのFTEの集大成です。また、今回の能代宇宙イベントにおいて、私たちF.T.E.の公式Tシャツおよび公式つなぎが見事に参加団体でのTシャツコンテストに優勝しました。大成功の連続の能代宇宙イベントでした。こうやって大成功のうちに1期生が運営するプロジェクトは全て終了したのです。本当に1期生のみなさん、お疲れ様でした。ありがとうございました。

FTE-01

2012年能代にて打上

 

全国各地のロケット関連団体